冬糸と夏糸
楽しいSock Knitting、できることなら一年中編んでいたいですよね。
こういうKnitterさんの望みを叶えるために、個々のメーカーから
春夏用のsock yarnが3月頃から発売されています。
その前に、sock yarnというものは普通の毛糸とどう違うの?
私も靴下編みを始めた頃に、ずーっと思っていた疑問でした。
ある日『毛糸だま No.165』を読んでいたら、
Tricoquelicoの編み物のお話⑪で
「ソックヤーン」という記事を見つけました。
“ ソックヤーンはおおよそウール75-80%、ナイロン25-20%の素材で
できています。靴下を編む糸には、セーターやショールを編むときとは
違う特性が求められます。それは足にぴったり沿うための伸縮性、
足と靴の双方から常に加えられる摩擦に耐えられる強靱性、
そして人体の水分を吸収・放出することができる素材特性を兼ね揃えて
いることです。この3つのポイントを満たすのに最適な素材の組み合わせが、
ソックヤーンと名のつく糸には使われているのです。さらに、手入れが
しやすいように、ウールはウォッシャブル加工のものが使われていることが
定番です。・・・・・・・・・・・”
とても分かりやすい説明だったので、一部抜粋しました。
sock yarnは普通の毛糸とは違うと分かってはいましたが、
じゃあ『何が違うの?』と聞かれると『洗濯できるんだよ!』
ぐらいしか説明できなかった私には、この記事が神の手に見えました。
そこで、今回の本題の “ 冬糸と夏糸 ”
上記の記事にも書いてありますが、一般的な冬糸の素材は
Wool (ウール)75% Polyamide(ナイロン)25%です。
これが夏糸になると、Woolが少なくなりPlyamideが増える、
そこにCotto(綿)やViscose(レーヨン)、Polyester(ポリエステル)
Bamboo(竹繊維)などが入ってきます。
冬糸と夏糸では、もちろん肌触りも全く違いますが、
色合いもなんとなく違います。
私は個人的に冬糸の方が、触り心地、色合い、編み心地
どれをとっても好きなのですが、真夏の暑い日にはそうも言ってられません。
クーラーのかかった部屋で靴下を編んでいるならともかく、
手の汗で糸が滑りにくく、変に肩が凝って編めません。それより、
クソ暑いのにWoolの靴下なんか履きたくない!って感じです。
冬糸が好きでも、夏糸で編まざるを得ない季節が
今年ももう少しでやってきます。
今年も個々のメーカーから発売される、夏用のsock yarnを楽しみます。